なにやら去年から(?)風の時代というものが始まったらしい。
なんでも物質社会やヒエラルキーが終わり、もっと自由な「個」の時代がはじまるらしい。
私の周りの人たちがこの情報で騒めき始め、同時に例の感染症で現実社会も徐々に変わり始めた。
これまでの私といえば、安定を求め(いや、好きでもあったからなのだけど)医療系の資格を取り、語学力を活かして外資で働いてきた。休日出勤、残業、夜中のオンコールなんて当たり前だった世界だ。
国際結婚を期にフランスに移住してからも語学力を活かしアメリカの会社で(リモートで)働いたり、翻訳を勉強して翻訳者をやったりした。
でも、例の感染症で仕事が激減し、時間ができた時にふと考える・・・
果たして今後、感染症が落ち着いて仕事が戻ってきたとしても、またどこかに所属して1日8時間、月~金で働きたいか?
ここ数年間、「本当の幸せってなんだろう」というテーマで人生を考える機会が何度もあった。
丁度『減速して自由に生きる ──ダウンシフターズ (ちくま文庫)』という本を読んだころでもあった。
Youtubeでもやたら「正社員を辞め、パートだけでシンプルライフ」「もう頑張るのを止めました」みたいな動画が多くなってきていて・・・
そして、大手企業に勤めていた友人たちは「一生安泰と思われた正社員のポジション」を捨て、「自分の好きなこと」をして生き始めていた。
日本を代表する大手企業の正社員職を捨て、長い間趣味だったヨガのインストラクターの資格を取り、インストラクターになった友人。
大手外資を退職し、田舎に帰って農業をしながらご近所さん向けにパソコン教室ををやってる元同僚。
趣味だったパン作りや裁縫で副業を始めた知人たち。
数え上げたらきりがない。
私が人生をかけて愛してきたもののなかに「語学」と「ハンドメイド」と「旅」がある。
学生の頃なんて、寝落ちするギリギリまで英語の参考書を読み、付属のCDを聴きまくっていた。
周りからは「その努力、誰にでもできることじゃないよ~」と感心されたりしたけど、本人は楽しくて仕方ないのだから「努力」してたつもりなんて一切ない。
ただただ夢中だっただけ。
どれだけ夢中だったかは、当時(もう30年近く前)読んでいた参考書の中のダイアログを、今でも空で言えるほど記憶に残って離れないことからも分かる。
それがこちらの参考書⇩もう売ってない(笑)
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語学が好きなんだから翻訳を楽しめると思った。
英語の先生なんてどうだろう?と思い、英語講師の資格もとり、とある企業に講師として登録したこともあった。
でも、何かがしっくりこない。
「しっくりこない」原因はまだよく分かっていない。
でも、今「どこかに所属する」ことを一旦止め、個人で活動を始めてみている。
好きだったハンドメイドでオンライン・ショップを開いてみたり、たまたま友人から頼まれて日本語教師をやってみたりしている。
この「自分で好きにやる」というのが以前は不安でしかたなかったけど、今はすごく心地良い。
そして、この新しい生活のなかで「しっくりこない」の原因がわかってくるのかもしれない、と少し期待している。
とにかく今年のテーマは「心地良い生活をとことん追求してみる」ということ。
肩の力を抜いて、もっと笑って人生を過ごしたい。
今まで忙し過ぎて見えていなかった空の青さや花の香り、風の心地良さをきちんと感じて生きたい。
最近見えてきたビジョンがある。
田舎で自然に囲まれて暮らしながら、大好きなDIYやって、ハンドメイドやって、オンラインで英語とフランス語と日本語を教えられたら最高に幸せ。田舎の人たち向けに小さな教室を開くというのも素敵♪
お休みの日には家族や友達とお庭でBBQとか、最高に幸せじゃない?
とにかく、この「私に、家族に心地良い生活」を探す旅は始まったばかり。
紆余曲折あるだろうけど、楽しんで歩んでいきたい。